ハート・リング通信 2015年

第23回 2015年11

誰もの「生きる力」を支える地域と医療
フォーラム2015オータムを開催

 世界アルツハイマーデー前日の9月 20日、 NPO法人ハート・リング運動は、『誰もの「生きる力」を支える地域と医療』と題し、有楽町朝日ホールでフォーラムを開催しました。高齢者を中心に約600名の参加者が集まりました。
 また、株式会社ロッテが協賛してくださいました。ロッテは、ガムを通じて創業以来「噛むこと」の大切さを啓発してきており、認知症に対しても、日本人の「噛むチカラ」を守ることを通じて貢献できるに違いないという視点で、ハート・リング運動を応援くださっています。
 第1部では、東京歯科大学の山田好秋教授が「いのちを支えるために〜生き生きとした暮らしと噛むことの役割」をテーマに、身近な噛むことから暮らしを支える歯科医療について講演しました。「ゆっくりよく噛むことで脳の働きが活発になる」というお話で、「たとえ最終的に寝たきりになっても、最後に動くのは口。命を守るのも口。好きな食事を楽しみながら摂ることこそが大切で、噛むこと、噛める口の状態の維持がとても大事」と噛むことと口腔ケアの重要性を強調しました。
 第2部は、ハートリング運動の副代表である町永俊雄氏(福祉ジャーナリスト)の進行で、軽度認知障害( MCI)当事者である山本朋史氏(週刊朝日編集委員)と介護家族の富樫智宏氏が、当事者の抱く不安や介護者の想いなどを披露。それを受けて、現場の第一線で活躍する認知症専門医の新田國夫氏(日本住宅ケアアライアンス議長)、認知症介護の専門家でありハート・リング運動副代表でもある柴田範子氏( NPO法人楽理事長)、それに私も加わって、認知症にやさしい社会をつくるために、地域や医療、介護はどうあるべきかを考えて議論しました。
 新田氏は「認知症当事者、その家族も支える地域・社会が必要。誰もが生きやすい社会になるよう、一人ひとりの意識を変えていければ」と話し、柴田氏は「生活に入り込んだケアが大事。本人ができること、強みを見つけてあげてほしい。家族だけでなく、地域との関係を深めていくことも重要」と話しました。
 認知症は誰もがなる可能性のある、無関係ではいられないテーマです。このフォーラムを通じて、認知症についての正しい理解と思いやりの輪を広げていくことの重要性と、認知症と共に生きる明るい未来を照らすメッセージをお届けできたのでないかと考えています。
 次回のフォーラムは12月6日に都内で開催の予定で、現在企画進行中です。参加ご希望の方は、下記連絡先までお問い合わせください。
※このフォーラムは終了しております。

フォーラムの会場風景
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