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講演2 14:30〜14:50 

小野塚 實

Onozuka Minoru

日本体育大学教授

噛む力を活かした認知症対策

介護医療の難しさを思い知らされる小説、有吉佐和子の「恍惚の人」(1972年)よって、認知症の問題が社会に認識されるようになりました。その時のわが国の認知症患者数は10万人以下と推定されています。しかし今や、世界に類を見ない認知症大国になりました。なぜ認知症がこんなに激増したのか?その謎は高度経済成長以降の社会構造の変化とそれに伴う日常生活の変化にあり、その多くは、「糖尿病の合併症」と「慢性化しているストレス」に起因した現代病と考えられます。今回の市民フォーラムでは、この謎を平易に解説することに加え、「口の機能」(噛むチカラ)の活用が糖尿病の予防・改善およびストレス緩和にきわめて重要な役割を果たしていることを解明した研究成果をお話します。

 

 

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