メンバーからのメッセージ

認知症をあきらめない。
それが認知症の父と母から学んだこと。
 
10年前、父が認知症と診断された時、絶望感を抱きながらも、きっとどこかに逃れる術があるのでは?と走り回りました。不安と焦燥感か ら、結果として父の「自由」も「出来ること」も奪い取ってしまいました。その反省から、母が重い認知症となった今、出来るだけ今までの母と変わらない生活 を心がけています。旅行・外食・買い物・趣味の美術館めぐりも。失敗もするし、上手くできない事が多くても、家族みんなで笑顔を失わないように暮らしてい ます。「認知症」という言葉の持つ負のパワーが強すぎるために、多くの方が普通に生活する機会を失っているのが残念です。これからは「認知症は量やスピー ドを求めてきた生活から、自分にとって本当に大切なことに時間をかける質を重んじた生活へシフトする機会」だとポジティブに考えてみませんか。その人の人 生の文脈の中で介護されるやさしい社会を、みんなのハートの輪で一緒につくりあげていけたらと思います。
 
早田 雅美
NPO法人ハート・リング運動 専務理事

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